北部九州方以外の近畿地方、中国地方、東海地方、関東地方では周囲を四角く溝で囲み、低く土を盛り上げた方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ)という墓が注目されます。方形周溝墓は前期前半に近畿地方に出現し、中期には中国地方、東海地方、関東地方でも築造されるようになります。大阪府東大阪市瓜生堂遺跡では、方形周溝墓から木棺6基、甕棺5基、土壙1基、壷棺1基が発見されましたが、これとは別に土壙墓群も発見されており、方形周溝墓に葬られた人々との格差を感じさせます。しかし、これらに墓では北部九州地方のような豪華な中国大陸製の副葬品は見られません。