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物見櫓の遺構は、南内郭を囲む環壕が外に向かって張出している場所から発見されました。柱穴はとても大きくて深くかったことから高い建物であることが推定できました。こうした遺構の状況から城の物見櫓のような建物と判断され、鳥取県の稲吉角田(いなよしすみだ)遺跡から出土した土器に描かれていた絵などを参考に復元されました。
物見櫓を中国では「楼観(ろうかん)」「望楼(ぼうろう)」などと書き表します。弥生時代の日本の様子が記述された中国の史書
魏志倭人伝の邪馬台国の記述にある「宮室、楼観、城柵厳かに設け」に合致する遺構として注目されます。
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