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第1章 弥生時代の年代

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3.弥生時代の世界情勢

中国大陸

弥生時代が始まって200年ほど後の紀元前3世紀頃、中国大陸は戦国時代で韓、趙、魏、楚、燕、斉、秦等が覇権を狙い相互に戦っていました。このなかで秦が紀元前221年に中国史上初めての統一王朝となります。諸国を滅ぼし、史上初の「皇帝」となった始皇帝は、中央集権・法治主義の国づくりを強力に推し進めましたが、始皇帝の死後、秦帝国は各地の抵抗・反乱にあい滅亡します。秦の滅亡後、劉邦によって建てられた「漢(前漢)」が中国の統一王朝となります。

前漢は途中、紀元8年に王莽に皇位を奪われ「新」が建国されますが、紀元23年には後漢によって倒され、その後、紀元220年まで後漢が中国を支配しました。後漢の滅亡後は、魏・呉・蜀が並びたつ三国時代となります。倭の女王卑弥呼が魏へ使者を送ったのは、三国時代の終わりが見えはじめた頃です。三国のうち魏が蜀を滅ぼし、280 年には魏に代ってその権臣司馬炎が建てた西晋が呉を滅ぼして、再び中国を統一しました。日本列島でもこの頃、弥生時代から古墳時代へと移行していきます。

図:無文土器時代の後期(初期鉄器時代)から原三国時代

弥生時代後期後半(3世紀前半)頃の中国大陸

弥生時代の700年間は中国が大きく変革した時代と重なっています。中国の戦国時代は鉄器が本格的に普及し、耕地の開拓が進み人口も爆発的に増加しました。そうした背景が諸国争う戦国の時代を招いたとも言えます。史上初の秦の中国統一とつづく前漢~後漢王朝の時代はその後の中国の基本的な姿をつくりあげ、「漢」は中国を表す言葉にもなりました。こうした中国の動きは弥生時代の日本列島にも大きな影響を与えたと考えられます。

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