よしのがりケータイガイド
支配者層の人々が自分の服を仕舞っておくための櫃です。
弥生時代のクニの支配者層の人々は、日常着の他に、クニの公式行事とも言うべき儀礼の際に用いる衣服を持っていたと推定できます。布を織り、服を作るのに大変な労力を要した弥生時代には、こうした衣服は貴重品であり、身分の高さを示す大切なものでもあったと考えられます。
中国の漢代の地方長官の妻のお墓である馬王堆墓(まおうたいぼ)からは、服を入れた網の櫃が発見されています。この櫃は馬王堆墓の櫃を参考に復元したものです。
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