『吉野ヶ里さんぽ vol.99』
柔らかい春の日差しを浴びて、吉野ヶ里の春を彩る草花たちの開花が各所で増え、花の蜜を求めてチョウ達も飛び交う美しい季節になってきました。
◆ヤマナシ(バラ科)
場所:南のムラ
小さく可憐な花が満開に咲き誇っています。秋に実る果実はナシの原種とされていますが、酸味がとても強いです。
◆モモ(バラ科)
場所:南のムラ
昔から桃の節句等で飾られ、人々に親しまれていた植物です。桃色の花が優しく咲いています。
◆ヤマブキ(バラ科)
場所:逆茂木
薄暗い林の中で鮮やかな濃い黄色の花が一際目立ちます。
◆ヘビイチゴ(バラ科)
場所:南のムラ
足元で鮮やかな黄色い花が咲いています。5月頃には真っ赤な小さい実をつけます。
◆オトメツバキ(ツバキ科)※園芸品種
場所:東口
薄桃色の花びらを幾重も重ねた八重咲の花が優雅に咲き、東口を彩ります。
◆ヤブツバキ(ツバキ科)
場所:園内各所
深緑色の葉と深紅の花とのコントラストが美しく、園内を歩いていると一際目立ちます。
◆シャクナゲ(ツツジ科)
場所:祭りの広場
大輪のピンクの花が艶やかに咲き誇り、気品に溢れています。
◆アセビ(ツツジ科)
場所:東口
壺形の白い小さな花が鈴なりに咲いています。とても可愛らしいですが、株全体に毒を含んでいます。
◆ウマノアシガタ(キンポウゲ科)
場所:園内各所
春風に揺られて光沢のある花弁がキラキラと輝いています。全草に有毒成分が含まれています。
◆ヒメウズ(キンポウゲ科)
場所:園内各所
小さくて目立ちにくいですが園内各所でひっそりと咲いています。俯き加減の白い花が可憐です。
◆シロバナタンポポ(キク科)
場所:園内各所
西日本に広く分布する在来種で、白色の花弁の中心に淡い黄色がワンポイントです。優しい色合いに心が和みます。
◆オニタビラコ(キク科)
場所:園内各所
細く伸びた茎の先に、黄色い花を多数つけています。
◆オドリコソウ(シソ科)
場所:古代の森
傘をかぶった踊り子のような花姿が名前の由来となっています。桃色の花が輪を描くように咲き、とても可愛らしいです。
◆キランソウ(シソ科)
場所:園内各所
小さくて目立ちにくいですが、地を這うように広がり、青紫色の花が可憐に咲いています。薬草としても効能があり、「医者いらず」とも呼ばれています。
◆カキドオシ(シソ科)
場所:古代の森・環壕入口
薄紫色で可愛らしい花姿ですが、垣根を通り超して花を咲かせるほどの逞しさが名前の由来になっています。
◆ムラサキケマン(ケシ科)
場所:園内各所
スッと伸びた花茎の先に筒状の紅紫色の花をつけて咲き、林の中を華やかに彩ります。全草に毒が含まれています。
◆キケマン(ケシ科)
場所:古代の森
長い花茎に筒状の黄色い花を咲かせています。全草に毒が含まれています。
◆セントウソウ(セリ科)
場所:環壕入口・南内郭東側
日本の固有種で半日陰の林の中で咲いています。早春に咲き、小さいながらも白い可憐な花が春の訪れを健気に教えてくれます。
◆ヤブニンジン(セリ科)
場所:古代の森
葉の形がニンジンの葉に似ていることが名前の由来となっています。白い小さな花を散りばめたように咲いています。
◆ムラサキサギゴケ(サギゴケ科)
場所:園内各所
各所で開花が増えてきました。花形がサギが飛んでいる様子と似ていることが名前の由来と言われています。
◆シャガ(アヤメ科)
場所:東口
花は一日花ですが、次々に花を咲かせています。アヤメに似た純白の花に、青紫や橙色の繊細な模様が美しいです。
◆ホウチャクソウ(イヌサフラン科)
場所:祭りの広場
釣鐘状の花を枝先に2個ずつつけて、長い花柄の先に垂れ下がる独特な花姿です。白色の花弁の先の方は薄い緑色になっており、グラデーションが美しいです。
◆スミレ(スミレ科)
場所:園内各所
暖かい春の陽ざしをいっぱいに浴びて園内各所で可憐に咲いています。
◆ワラビ(コバノイシカグマ科)
場所:祭りの広場
春先の葉が開く前の新芽の状態を食べることができる春を代表する野草です。食べる際は必ずあく抜きが必要です。
◆イロハモミジ(ムクロジ科)
場所:東口
秋に美しく紅葉することで有名ですが、実は春になると小さな赤い花をいっぱいにつけて咲いています。
◆ヒサカキ(サカキ科)
場所:園内各所
枝に沿って小さな壺形の花をびっしりとつけて咲いています。花には独特のにおいがあります。
◆ハナイカダ(ハナイカダ科)
場所:古代の森
葉の中央に小花を咲かせるとてもユニークな植物です。葉のイカダに乗っているように見えることが名前の由来と言われています。
◆マムシグサの仲間(サトイモ科)
場所:古代の森
仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる変わった形の花が立ち上がっています。全草に有毒成分が含まれています。