『吉野ヶ里さんぽ vol.98』
吉野ヶ里の春を彩る草花たちの開花とともに、花の蜜を求めて蝶たちも暖かい春風に乗って飛び始めました。
◆ハナモモ(バラ科)
場所:祭りの広場
芽吹き始めた草原に鮮やかな濃桃色の花が一際目立ちます。花を観賞するために改良された品種です。
◆ベニバスモモ(バラ科)
場所:祭りの広場
薄ピンク色の小さな花が可憐に咲いています。花だけでなく、赤紫色の葉も美しい樹木です。
◆スモモ(バラ科)
場所:南のムラ・祭りの広場
小ぶりで可愛らしい純白の花が満開に咲いています。
◆ヤマザクラ(バラ科)
場所:園内各所
日本の固有種で古くから人々に愛されているサクラです。開花と共に赤みを帯びた若葉も展開させる特徴があります。
◆シダレザクラ(バラ科)
場所:東口
垂れ下がった枝に薄桃色の花が咲いている姿は、まるで青空からサクラが降り注いでいるかのように美しいです。東口では各種サクラが咲き始め、ピンク色に染まっています。
◆ジュウガツザクラ(バラ科)
場所:東口
春と秋から冬にかけて咲く二季咲きのサクラです。草花が少ない寒い季節から健気に咲き続けていましたが、春風に誘われより開花数が増えてきました。
◆カスミザクラ(バラ科)
場所:東口
薄桃色の花がふわふわと咲いています。柔らかい雰囲気の優しいサクラです。
◆モモ(バラ科)
場所:南のムラ
名前の通り桃色の可愛らしい花が咲き始めました。昔から桃の節句等で飾られ、人々に親しまれていた植物です。
◆ヤマナシ(バラ科)
場所:南のムラ
小さく可憐な花が満開に咲き、樹木全体を白一色に染めています。秋に実る果実はナシの原種とされていますが、酸味がとても強いです。
◆ヘビイチゴ(バラ科)
場所:南のムラ
地面を這うようにヘビイチゴが咲いています。ビビットカラーの鮮やかな黄色い花が目立ちます。
◆オトメツバキ(ツバキ科)※園芸品種
場所:東口
薄桃色の花びらを幾重も重ねた八重咲で、東口を華やかに彩ります。
◆ヤブツバキ(ツバキ科)
場所:園内各所
燃えるような深紅の花が艶やかに咲いています。
◆ウマノアシガタ(キンポウゲ科)
場所:園内各所
各所で開花が増えてきました。暖かい春の日差しを浴びて、光沢のある花弁が美しく輝いています。全草に有毒成分が含まれています。
◆ヒメウズ(キンポウゲ科)
場所:逆茂木
白い花をひっそりと咲かせています。花は小さく俯(うつむ)き加減で目立ちにくいですが、控え目な姿が可憐です。
◆セントウソウ(セリ科)
場所:環壕入口・南内郭東側
早春に咲き、春の訪れを教えてくれる白い小さな花が半日陰の林の中で咲いています。日本の固有種です。
◆オドリコソウ(シソ科)
場所:古代の森
オドリコソウの開花が始まりました。桃色の花が輪を描くように咲き、笠をかぶった踊り子のような花姿が名前の由来となっています。
◆シロバナタンポポ(キク科)
場所:園内各所
西日本に広く分布する在来種で、可愛らしい花を咲かせています。白色の花弁の中心に淡い黄色という優しい色合いは、見ていて癒されます。
◆オニタビラコ(キク科)
場所:東口
オニタビラコの開花が始まりました。
細く伸びた茎の先に、黄色い花をつけています。
◆キケマン(ケシ科)
場所:古代の森
目立ちにくいですが、長い花茎に筒状の黄色い花を咲かせています。全草に毒が含まれています。
◆ムラサキケマン(ケシ科)
場所:古代の森
スッと伸びた花茎の先に筒状の紅紫色の花をつけて、群生して咲いています。全草に毒が含まれています。
◆スミレ(スミレ科)
場所:園内各所
足元ではスミレの花がたくさん咲いて春の訪れを喜んでいます。薄紫色の花が可憐です。
◆ムラサキサギゴケ(サギゴケ科)
場所:南のムラ・東口
足元でムラサキサギゴケが群生して咲き始めました。花形がサギが飛んでいる様子と似ていることが名前の由来と言われています。
◆キランソウ(シソ科)
場所:古代の森
地を這うように広がり、濃青紫色の花が鮮やかに咲いています。薬草としても効能があり、「医者いらず」とも呼ばれています。
◆カキドオシ(シソ科)
場所:古代の森
小さな薄紫色の花が咲いています。可憐な花姿ですが、垣根を通り越して花を咲かせるほどの逞しさが名前の由来になっています。
◆シャクナゲ(ツツジ科)
場所:祭りの広場
シャクナゲが咲き始めました。パッと目を引く大輪のピンクの花は気品に溢れています。
◆アセビ(ツツジ科)
場所:東口
白い小さな花が鈴なりに咲いています。とても可愛らしいですが、全草に毒を含んでいます。
◆シキミ(マツブサ科)
場所:古代の森
淡い黄色の花をたくさん咲かせています。昔から神仏事に使われている花ですが、全草に毒が含まれています。
◆コブシ(モクレン科)
場所:東口・逆茂木
ふわふわの毛に覆われていた冬芽がほころび、白い花が咲いています。昔から春を告げる花として親しまれ、咲き始めた頃が春の農作業を始めるタイミングとも言われていたそうです。
◆アオモジ(クスノキ科)
場所:古代の森
枝先に淡い黄色の小花をつけて満開に咲いています。遠くから見るともこもことボリュームのある花が可愛らしく、古代の森を彩ります。
◆ヒサカキ(サカキ科)
場所:園内各所
枝に沿って小さな壺形の花をたくさんつけて咲いています。花には独特のにおいがあります。
◆ツクシ(トクサ科)
場所:園内各所
草むらや河川敷でよく見られます。佃煮や和え物で食べるととても美味しく、見ても食べても春を楽しめる野草です。
◆ワラビ(コバノイシカグマ科)
場所:祭りの広場
春先の葉が開く前の新芽の状態を食べることができ、昔から親しまれています。食べる際は必ずあく抜きが必要です。
◆ナノハナ(アブラナ科)
場所:西口
当公園で活動している「花育ボランティア」の皆さんが大事に育て、思いのこもったナノハナが見頃を迎え、鮮やかな黄色が吉野ヶ里の春を彩ってくれます。