『吉野ヶ里さんぽ vol.97』
寒い冬を乗り越えて、春の訪れを喜ぶかのように各所で吉野ヶ里を彩る草花たちの開花が増えてきました。
◆アンズ(バラ科)
場所:祭りの広場・南のムラ
可愛らしい薄桃色の花が彩を添えています。花をもこもこと密集させて咲く姿に癒されます。
◆ハナモモ(バラ科)
場所:祭りの広場
花を観賞するために改良されたもので、濃桃色の花が艶やかに咲いています。春の空とのコントラストが、美しさをより一層引き立てます。
◆ベニバスモモ(バラ科)
場所:祭りの広場
薄ピンク色の小さな花が可憐に咲いています。花だけでなく、赤紫色の葉も美しい樹木です。
◆スモモ(バラ科)
場所:南のムラ
純白のスモモの花が咲き始めました。ほころび始めた花びらの柔らかな雰囲気に、心癒されます。
◆セントウソウ(セリ科)
場所:環壕入口・南内郭東側
まだ他の草花たちが眠っている早春に咲き、春の訪れを教えてくれる白い小さな花が半日陰の林の中で咲いています。日本の固有種です。
◆アマナ(ユリ科)
場所:南のムラ
肉厚の葉の間からチューリップのような白い小さな花が咲いています。陽の光を浴びて花を開き、雨や曇りの日は花を閉じる性質があります。
◆スミレ(スミレ科)
場所:園内各所
各所でスミレの開花が増えてきました。健気に咲く薄紫色の小さな花が可愛らしいです。
◆ツクシ(トクサ科)
場所:園内各所
草むらや河川敷でよく見られます。佃煮や和え物で食べるととても美味しく、見ても食べても春を楽しめる野草です。
◆キランソウ(シソ科)
場所:古代の森
地を這うように広がり、濃青紫色の花が鮮やかに咲いています。薬草としても効能があり、「医者いらず」とも呼ばれています。
◆シロバナタンポポ(キク科)
場所:園内各所
各所で少しずつ開花が増えてきました。西日本に広く分布する在来種で、白色の花弁の中心に淡い黄色という優しい色合いの花です。
◆ムラサキケマン(ケシ科)
場所:古代の森
スッと伸びた花茎の先に1つ1つが筒状になっている、独特な形の赤紫色の花を咲かせています。全草に毒が含まれています。
◆ウマノアシガタ(キンポウゲ科)
場所:倉と市
春の柔らかい光に照らされて、光沢のある花弁がキラキラと輝いてみえます。全草に有毒成分が含まれています。
◆ダンコウバイ(クスノキ科)
場所:古代の森
まだ芽吹く前の冬の森に、小さいですが鮮やかな黄色の花が目立ちます。
◆アオモジ(クスノキ科)
場所:古代の森
枝先に淡い黄色の小花をもこもことつけて咲いています。春風に揺れる姿がより一層たおやかで癒されます。
◆シキミ(マツブサ科)
場所:古代の森
淡い黄色の花をたくさん咲かせています。可愛らしい花の見た目とは裏腹に、全草に毒が含まれています。
◆ヒサカキ(サカキ科)
場所:園内各所
枝に沿って小さな壺形の花をたくさんつけて咲いています。花には独特のにおいがあります。
◆クロキ(ハイノキ科)
場所:古代の森
クリーム色の花が咲いています。雄しべが花弁より長く突き出た独特な姿をしています。
◆ナノハナ(アブラナ科)
場所:西口
当公園で活動している「花育ボランティア」の皆さんが大事に育て、思いのこもったナノハナが見頃を迎え、鮮やかな黄色が吉野ヶ里の春を彩ってくれます。