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『吉野ヶ里さんぽ vol.92』~みちくさ『冬芽編』~

冬の樹木の枝先には冬芽と呼ばれるものがついています。冬芽は晩夏~秋にかけて形成され、寒い冬を越して春に伸びて葉や花になる芽のことです。今回は園内で見られる冬芽の一部を紹介します。寒さが厳しい季節ですが、植物たちは春に芽吹く準備をしています。

◆クヌギ(ブナ科)

先端が尖っていて芽鱗がりん(冬芽を保護するうろこ状のもの)の白い筋が目立ちます。

 

◆クリ(ブナ科)

冬芽も栗の実に似た色形でとても可愛らしいです。

 

◆トチノキ(ムクロジ科)

樹脂に覆われて飴細工のようにコーティングされています。

 

◆オニグルミ(クルミ科)

オニグルミの冬芽は褐色の短い毛に覆われ、その下の葉痕ようこん (葉が落ちた痕)は、まるで羊の顔のような姿をしています。

 

◆コブシ(モクレン科)

もこもこの白い毛に包まれて春の芽吹きを待っています。

 

◆イヌビワ(クワ科)

上に向かって長く伸びた冬芽の両端にはポンポンのような可愛らしい丸い実がついています。

 

◆センダン(センダン科)

動物の顔のような葉痕の上に丸い可愛らしい冬芽が出ている姿は、ベレー帽を被っているように見えます。

 

◆タブノキ(クスノキ科)

枝先に赤い大きな冬芽をつけています。鮮やかで美しく、遠目で見てもよく目立ちます。

 

他にも色んな冬芽が暖かい春の訪れを待っています。園内を歩く際は是非探してみてください。

◆ハンノキ(カバノキ科)

 

◆リョウブ(リョウブ科)

 

◆ヤマナシ(バラ科)

 

◆シロダモ(クスノキ科)

 
【モズのはやにえ】
 古代の森にて、『モズのはやにえ』を見つけました。モズという名前の鳥が、バッタ等の小さな生き物を捕まえ、保存食として木々の枝先等に突き刺しておく習性を言います。私たちの身の回りでは、厳しい冬を耐え抜くための生き物たちの弱肉強食の世界が広がっています。