『吉野ヶ里さんぽ vol.89』
気温が下がり、園内は冬色に染まってきました。開花している野草が少なくなってきましたが、健気に咲く草花たちに心癒されます。
◆アワコガネギク(キク科)
場所:中のムラ
高く伸びた花茎の先に黄色い小花を咲かせています。花が泡のように密集して咲く姿が名前の由来と言われています。
◆ツワブキ(キク科)
場所:環壕入口
木々に囲まれた環壕入口散策路にて、鮮やかな黄色の花が一際目立ち、つややかな緑の葉とのコントラストが美しいです。
◆サザンカ(ツバキ科)
場所:甕棺墓列・東口アプローチ
冬の風物詩であるサザンカが咲いています。園内にて原種である雪のような純白色と、濃桃色の艶(あで)やかなサザンカをお楽しみいただけます。
◆ジュウガツザクラ(バラ科)
場所:東口花壇
春と秋から冬にかけて咲く二季咲きのサクラです。春よりも開花数は少ないですが、淡い薄紅色の花が可憐に咲いています。
◆シャリンバイ(バラ科)
場所:東口アプローチ
5月に梅に似た花を咲かせていたシャリンバイが、藍色の可愛らしい実をつけています。
◆スミレ属(スミレ科)
場所:古代の森体験館
ふと足元を見ると、時折吹く冷たい風に吹かれながら小さな紫色の花を可憐に咲かせています。
◆イロハモミジ(ムクロジ科)
場所:東口
橙色から紅色のグラデーションが美しく、東口に彩を添えています。
◆カラスウリ(ウリ科)
場所:北墳丘墓東側
ふと上を見上げると葉の陰から見えるカラスウリの鮮やかな朱色の実が一際目立ちます。
◆ミノムシ
場所:東口アプローチ
東口にてミノムシを発見しました。ミノと呼ばれる周りのものは、幼虫が口から糸を出し枯葉や枝をつなぎ合わせて作られています。今の時期、皆さんが園内で何気なく見ている木々の中に、枝に擬態しているミノムシが隠れているかもしれません。
◆森のめぐみ リースづくり体験
場所:古代の森体験館
季節のクラフトイベント「リースづくり体験」を開催しました。園内で採取したクズつるを巻いて土台を作り、様々な花材や木の実等で飾り付け、皆さん世界に一つだけの素敵な作品を製作していただきました。