『吉野ヶ里さんぽ vol.79』
秋の爽やかな風が弥生のクニを吹き抜け、色とりどりな季節の草花たちが各所で開花し、風情ある美しい風景をお楽しみいただけます。
◆白ソバ(タデ科)
場所:南のムラ
可憐な白い小花が一面に広がり、秋の柔らかな風に揺られ見頃を迎えています。
◆ヨメナ(キク科)
場所:園内各所
園内各所で開花が増え、淡い薄紫色の可愛らしい花が群生して咲いています。古来では「うはぎ」という名前で人々に親しまれ、万葉集でも詠われています。
◆アキノノゲシ(キク科)
場所:園内各所
草原からすっと立ち上がり、長く伸びた花茎の先に淡い黄色の花を咲かせています。徐々に綿毛も増えてきました。
◆ヒヨドリバナ(キク科)
場所:南のムラ・倉と市
倉と市の城柵沿いにて群生して咲いています。名前はヒヨドリが鳴く頃に花が咲くことに由来しています。高さは1m以上になり、花茎に筒状の小花をいっぱいにつけて咲いています。
◆サケバヒヨドリ(キク科)
場所:北墳丘墓
ヒヨドリバナによく似ていますが、葉が深く切れ込んでいます。よく見ると花は淡い紅紫色で、茎頂に小さな筒状の花をたくさんつけて咲いています。
◆オミナエシ(スイカズラ科)
場所:園内各所
秋の七草の一つで、弥生の風景に彩を添えてくれる鮮やかな黄色い小花が美しいです。
◆オトコエシ(スイカズラ科)
場所:環壕入口
オミナエシに似ていますが茎が太く、花茎の先に白い小花をたくさんつけて咲いています。
◆タヌキマメ(マメ科)
場所:環壕入口・南内郭
昼から夕方までと限られた時間にしか咲かない植物ですが、秋らしい爽やかな日々が続き、昼前から青紫色の可愛らしい花が草むらから顔を覗かせて咲いていました。
◆ススキ(イネ科)
場所:園内各所
秋の七草の一つで、尾花とも言われています。花穂が緑の草原からすっと立ち上がり、柔らかい秋の日差しに照らされて幻想的な美しさがあります。
◆リンドウ(リンドウ科)
場所:南のムラ
秋の訪れを告げるリンドウが草むらの中で咲いていました。小さいですが品のある可憐な青紫色の釣鐘型の花を上向きに咲かせています。
◆ゲンノショウコ(フウロソウ科)
場所:環壕入口
小さいですが環壕入口の散策路に鮮やかな紅紫色の花が咲いています。古くから薬草として使用され、人々に親しまれていました。
◆カキノキ(カキノキ科)
場所:南のムラ
南のムラにて秋の風物詩であるカキの実が色づいていました。夕暮れを思わせる薄橙色に風情を感じます。