『吉野ヶ里さんぽ vol.76』
ヒガンバナやススキなど、秋の風物詩である草花たちが園内各所で増えてきました。季節の移ろいを感じる美しい弥生の風景をお楽しみいただけます。
◆ヒガンバナ(ヒガンバナ科)
場所:園内各所
園内各所で開花が増えてきました。秋の夕暮れのような真紅色のヒガンバナが鮮やかに咲きほこり、緑の草原とのコントラストがとても美しいです。
◆アキノノゲシ(キク科)
場所:園内各所
園内各所で花数が増え、緑の草原からスッと立ち上がり、淡い黄色の可愛らしい花が秋風に揺れて咲いています。
◆ヨメナ(キク科)
場所:園内各所
南のムラ西側の林縁地にて群生して咲いています。小さいですが淡い薄紫色の花が優しく咲き、見る人の心を癒してくれます。
◆オミナエシ(スイカズラ科)
場所:園内各所
秋の七草の一つで、高く伸びた花茎の先に鮮やかな黄色の小花をたくさんつけて咲いています。
◆オトコエシ(スイカズラ科)
場所:環壕入口
オミナエシに似ていますが、茎が太く、名前の通り力強さを感じながらも可愛らしい白い小花をたくさん咲かせています。環壕入口ではオミナエシとのコラボもお楽しみいただけます。
◆タヌキマメ(マメ科)
場所:環壕入口・南内郭
可愛らしい青紫色の花は正面から見ると狸の顔に見えることが名前の由来とも言われています。花は、昼頃から夕方までと日中の限られた時間にしか出会えない植物です。
◆クズ(マメ科)
場所:古代の森・南内郭・環壕入口
生命力が強く、勢いよくつるを伸ばす厄介な植物でお馴染みですが、秋の七草の一つで、甘い香りを漂わせながら、赤紫色の花を空に向かって咲かせています。
◆タンキリマメ(マメ科)
場所:環壕入口
長く伸びたつるの先に、淡い黄色の小さな蝶形花を咲かせています。
◆ヤブツルアズキ(マメ科)
場所:南のムラ
アズキの野生種と言われ、他の植物に絡まりながらつるを伸ばしています。正面からみるとねじれて見える、不思議な黄色い花を咲かせます。
◆センニンソウ(キンポウゲ科)
場所:祭りの広場
つる性植物でクレマチスの仲間です。細長い4枚のガクを広げた真っ白な花が秋の日差しに照らされてより美しさが増しています。
◆ススキ(イネ科)
場所:園内各所
秋の七草の一つで、穂がキツネの尾に似ていることから尾花とも言われます。優しい秋の風にそよそよと揺れる姿は風情があります。
◆ガガイモ(キョウチクトウ科)
場所:古代の森・南のムラ
つる性の植物で甘い香りを漂わせながら淡い紅紫色の花を咲かせています。よく見ると花弁の内側には長毛が密生し、まるでヒトデのような独特な姿をしています。
◆ツルボ(キジカクシ科)
場所:祭りの広場・南内郭
20㎝ほど伸びた花茎の先に、淡い桃色の可愛らしい花が、草むらからぽんと顔を出して咲いています。花は下から順に咲いていきます。
◆ラセンソウ(アオイ科)
場所:古代の森
小さくて目立ちにくいですが、直立した花茎の先に黄色の花を密生して咲いています。
◆白ソバ(タデ科)
場所:南のムラ
白ソバの開花が始まりましたが、今年は猛暑や害虫の影響で生育不良となっています。畦畔のヒガンバナも開花が揃わず、残念ながら例年のような景色には至らない見込みです。
9月28日現在の開花状況
一部の畑では白ソバの開花が増えてきました。ヒガンバナもようやく蕾が上がりはじめてきました。