『吉野ヶ里さんぽ vol.75』
秋の七草をはじめ季節を彩る草花たちが、時折吹き抜ける秋の風に揺られ可憐に咲いています。
◆ヒガンバナ(ヒガンバナ科)
場所:水田周辺・南内郭北側・祭りの広場
園内各所で開花が始まりました。緑の草原に鮮やかな赤色が映え、美しい弥生の秋の景色に彩を添えています。
◆オミナエシ(スイカズラ科)
場所:園内各所
園内各所で見頃を迎えています。秋の七草の一つで、高く伸びた花茎の先に黄色の小花をたくさんつけて咲いている姿は、可愛らしくも趣を感じます。
◆オトコエシ(スイカズラ科)
場所:環壕入口
オミナエシと比べて茎が太く花姿が逞しく見えることが名前の由来ですが、真っ白な小花を可憐に咲かせています。環壕入口ではオミナエシとオトコエシを一緒にお楽しみいただけます。
◆アキノノゲシ(キク科)
場所:園内各所
草原からすっと立ち上がり、長く伸びた花茎の先に淡い黄色の花を咲かせています。秋風に吹かれ、可憐に咲いている姿は風情があります。
◆ヨメナ(キク科)
場所:園内各所
南のムラ西側の林床地では淡い薄紫色の花が群生して咲いています。万葉集でも詠われ、古来より人々に愛されている花です。
◆タヌキマメ(マメ科)
場所:環壕入口・南内郭
花後のガクには茶色の長い毛が生えており、それを狸に見立てたことが名前の由来とも言われています。青紫色の小さな花は、昼頃から夕方までと限られた時間にしか咲かず、日中の暑い時間に健気に咲く植物です。
◆ヌスビトハギ(マメ科)
場所:南のムラバス園路沿い
バス園路沿いで細く繊細に伸びた花茎の先に、薄紫色の小さな花が一面散りばめられたように咲き、まるで秋雪が降り積もっているような幻想的な美しさがあります。
◆クズ(マメ科)
場所:古代の森・南内郭・環壕入口
勢いよく伸びたつるで一面を覆いつくしてしまうほどの強い生命力を持つ厄介な植物ですが、実は秋の七草の一つで、甘い香りを漂わせながら赤紫色の独特な形の花を咲かせます。
◆タンキリマメ(マメ科)
場所:環壕入口
長く伸びたつるの先に、淡い黄色の小さな蝶形花を咲かせています。
◆ヘクソカズラ(アカネ科)
場所:園内各所
名前の由来は、葉などを揉むと悪臭を放つことからきていますが、名前からはとても想像できない、白い花弁の中心部が赤色というワンポイントが可愛らしい小さな花を咲かせます。
◆センニンソウ(キンポウゲ科)
場所:祭りの広場
つる性植物でクレマチスの仲間です。細長い4枚のガクを広げた純白の可愛らしい花を咲かせています。花後の種子に出来る白い綿毛が仙人のひげのような趣があることから名前がつけられています。
◆ツリガネニンジン(キキョウ科)
場所:環壕入口・南内郭北側
秋の風に揺られ小さな釣鐘状の薄紫色の花が涼しげに咲いています。
◆ガガイモ(キョウチクトウ科)
場所:古代の森・南のムラ
つる性の植物で淡い紅紫色の花を咲かせています。よく見ると花弁の内側には長毛が密生し、柱頭は花弁から長く突き出る独特な形をしています。
◆ラセンソウ(アオイ科)
場所:古代の森
小さくて目立ちにくいですが、直立した花茎の先に黄色の花を密生して咲いています。
◆ツルボ(キジカクシ科)
場所:祭りの広場・南内郭
20㎝ほど伸びた花茎の先に、淡い桃色可愛らしい花が咲いています。花は下から順に咲いていきます。