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『吉野ヶ里さんぽ vol.67』~みちくさ『生き物編』

今回の『吉野ヶ里さんぽ』では、吉野ヶ里で出会える生き物たち、チョウをメインにご紹介します。私たちを取り囲んでいる自然の中では様々な生き物たちの営みがあります。吉野ヶ里を訪れたら、弥生のロマンだけでなく是非小さな世界を覗いてみてください。

◆ベニシジミ(シジミチョウ科)

シジミチョウ科は全体的にとても小さいですが、よく見ると色鮮やかなチョウも多数います。ベニシジミは鮮やかな橙色に黒い斑点が入っています。昆虫が幼虫期に食べる特定の草を「食草」といい、ベニシジミはスイバなどタデ科の植物を好みます。

◆ツバメシジミ(シジミチョウ科)

翅(はね)の後ろに尾状突起と呼ばれる小さな突起があるのが特徴です。ワンポイントの橙色が可愛らしいです。食草はカラスノエンドウなどマメ科の植物です。

◆ムラサキシジミ(シジミチョウ科)

翅(はね)の裏は地味な茶色で紋のような模様が入っていますが、表は光沢のある青紫色で羽ばたく姿はキラキラとしてとても美しいです。ムラサキツバメとよく似ていますが、翅(はね)の後ろに尾状突起がないのがムラサキシジミです。食草はアラカシやスダジイなどのブナ科の植物です。

◆ムラサキツバメ(シジミチョウ科)

よく見ると翅(はね)の後ろに尾状突起があります。
ツバメシジミ同様、ブナ科の植物を好みます。

 

◆ツマグロヒョウモン(タテハチョウ科)

橙色に黒い斑点、翅(はね)の先は黒地に白いラインと全体的に鮮やかなチョウですが、オスとメスではやや模様が異なります。吉野ヶ里では、草花たちの蜜を吸う姿が多く見られます。食草はパンジーなどスミレ科の植物です。

【オオジシバリの蜜を吸うオス】
【メス】

◆コミスジ(タテハチョウ科)

羽の模様が黒地に3本の白いラインが入っているように見えます。食草はクズ、ハギなどマメ科の植物です。

 

◆ゴマダラチョウ(タテハチョウ科)

黒地に白斑が翅(はね)いっぱいに散りばめられているような模様です。食草はエノキなどニレ科の植物です。

◆ナミアゲハ(アゲハチョウ科)

吉野ヶ里に限らず町の中など、身近な場所で出会いやすいチョウです。全体に薄く黄色がかった色で繊細な縞模様です。食草はミカンやキンカンなどミカン科の植物です。

◆カラスアゲハ(アゲハチョウ科)

黒一色に見えますが、翅(はね)が光に当たると光沢のある緑色や青色が輝くとても美しいチョウです。食草はサンショウなどミカン科の植物です。

◆アオスジアゲハ(アゲハチョウ科)

黒に鮮やかな青色のラインが特徴的な美しいチョウです。食草はクスノキ、タブノキなどクスノキ科の植物です。

【ネギの花とアオスジアゲハ】

◆チャバネセセリ(セセリチョウ科)

全体的に茶色でとても小さいですが、よく見ると目がクリクリしてとても可愛らしいです。食草はススキやチガヤなどイネ科の植物です。

吉野ヶ里ではチョウの他にもたくさんの生き物が生息しています。一部ご紹介しますので、皆さんも是非園内で探してみてください。

◆チョウトンボ(トンボ科)

弥生のクニで素敵な出会いがありました。珍しいチョウトンボは後ろ翅が広いのが特徴で、光沢のある翅は光の角度で七色の虹のような美しい色合いになります。

◆シオカラトンボ(トンボ科)

◆ナナフシのこども(ナナフシ科)

ニホントカゲ(トカゲ科)

ニイニイゼミ(セミ科)