『吉野ヶ里さんぽ vol.59』
初夏の吉野ヶ里を彩る花々の開花が増えてきました。季節の花とともに、様々な果実も色づき、季節の移り変わりを感じます。
◆チガヤ(イネ科)
場所:園内各所
銀白色の綿毛が初夏の風に吹かれてふわふわとなびいています。
◆シモツケ(バラ科)
場所:環壕入口
枝先に小さな花がたくさん集まって咲いています。鮮やかな桃色で、もこもこと咲いている姿は華やかでとても可愛らしいです。
◆ウツボグサ(シソ科)
場所:園内各所
足元を見ると、草むらから紫色の可愛らしい姿を見せています。漢方にも使われる薬用植物です。
◆オオバギボウシ(キジカクシ科)
場所:東口アプローチ
半日陰など、強い日差しが当たらない場所で白色の花が凛と立ち上がり、優雅に咲いています。花はラッパのような形をしています。
◆ドクダミ(ドクダミ科)
場所:祭りの広場園路沿い
湿った林地に群生し、独特な匂いがあります。古くから民間薬として利用されています。
◆オカトラノオ(サクラソウ科)
場所:南のムラ
花穂の先が虎の尾のように垂れ下がる特徴的な形で、小さな花が密集して咲いています。今は花穂を伸ばし開花の準備を始めています。
◆タイサンボク(モクレン科)
場所:東口アプローチ
品のある大輪の白い花が、樹の高い場所で咲いています。
◆ヒナギキョウ(キキョウ科)
場所:園内各所
とても小さいですが、よく見ると薄紫色の小さな星の形をしています。日当たりの良い場所に咲いています。
◆ネズミモチ(モクセイ科)
場所:園内各所
紫黒色に熟した果実がネズミの糞に似ていることが名前の由来です。白い可愛らしい小さな花が密集して咲いています。
◆クリの花(ブナ科)
場所:南のムラ
秋になるとたくさんの実をつけるクリの花が咲いています。白くてふわふわの花が木を覆うように咲いています。
◆コムギ(イネ科)
場所:南のムラ
黄金色の穂が風になびいて、シャラシャラと音色を奏でながら美しい麦秋の景色を作り出していて、もうすぐ収穫を迎えます。6月1日(土)・2日(日)には、コムギの収穫体験を行います。詳しくはこちらをご覧ください⇒ 公園HP>イベント>《小麦収穫体験》
初夏の吉野ヶ里では、季節の様々な果実も実ってきました。弥生の人々も心待ちにしていたかも知れない、自然の恵みを是非園内で探してみてください。
◆ヤマグワ(クワ科)
場所:園内各所
実が黒くなっていたら食べ頃の目印です。食べると少し甘酸っぱくて、鳥や虫たちも啄んでいます。
◆アンズ(バラ科)
場所:南のムラ
枝先の実がぷっくりと膨らんでいます。徐々に熟れ始め、橙色に色づいてきました
◆ヤマモモ(ヤマモモ科)
場所:南のムラ
葉の中心に小さな実がつき始めました。真っ赤に熟れてくるのはもう少し先です。
◆オニグルミ(クルミ科)
場所:南のムラ
緑色の実が密集してついています。秋頃に熟し、中に茶色く硬い殻に覆われたクルミができます。
◆スモモ(バラ科)
場所:南のムラ
まだ青いですが実がつき始めています。名前はモモより酸味が強いことから来ています。
◆ベニバスモモ(バラ科)
場所:祭りの広場
サクラの木と似ていますが、上を見ると葉の間に隠れながらピンポン玉ぐらいの赤い実がなっています。
※園内植物の採取はご遠慮いただいております。園内の果実は鑑賞していただくようお願いいたします。