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『吉野ヶ里さんぽ vol.56』

広く開けた吉野ヶ里の草原に彩りを添える花。古代の森で趣きある風景をつくり出している花。様々な表情を見せてくれる花とともに吉野ヶ里の春の風景が色づきます。

◆ウマノアシガタ(キンポウゲ科)

場所:園内各所

暖かな日差しを浴びて、キラキラと輝きながら風にそよぐ花姿はとても綺麗で、弥生の風景に彩を添えています。

 

◆ニガナ(キク科)

場所:園内各所 

茎や葉には苦みがあることが名前の由来と言われています。園内各所で開花し、黄色の絨毯が広がっています。

 

◆オオジシバリ(キク科)

場所:園内各所

日当たりのいい、少し湿り気のある所で開花しています。遠目に見るとタンポポのように見えます。オオジシバリの種は幾何学模様を作り出しており、とても神秘的です。花後の種を探してみるのも面白いですよ。

 
[オオジシバリの種]
 

◆ムラキサギゴケ(サギゴケ科)

場所:園内各所

緑の草原の中に紫色の花が群生し、カーペット状に広がっています。花形がサギが飛んでいる様子と似ていることが名前の由来と言われています。

 

◆ミヤコグサ(マメ科)

場所:園内各所 

ぷっくりとした花姿が可愛らしいミヤコグサの開花が見頃を迎えています。開花が進むと黄色から朱色に花色が変わるニシキミヤコグサもとても綺麗です。

 

◆コガクウツギ(アジサイ科)

場所:古代の森 

白い花びらに見えるのは、装飾花のガクになります。古代の森園路沿いの林床で開花が見られます。

 

◆ノアザミ(キク科)

場所:園内各所

アザミの中でも春に咲くノアザミが各所で開花しています。ノアザミの花から花へ蝶が飛び交い、蜜源になっています。

[ノアザミとツマグロヒョウモン]
 

◆キツネアザミ(キク科)

場所:古代の森・南のムラ

花はアザミに似ているがトゲがなく、よく見ると違うことから、狐にだまされたというのが名前の由来と言われています。
 高く伸びた茎先に淡いピンク色の花を咲かせています。

 

◆オヘビイチゴ(バラ科)

場所:園内各所 

長く伸びた茎の先に鮮やかな黄色の花を咲かせています。花後の果実は膨らまず、食べることはできません。

 

◆ヒナギキョウ(キキョウ科)

場所:園内各所 

とても小さい花ですが、晴れた日の草地で開花しています。ふと足元で見つける小さい星形の花にほっこりします。

 

◆ヤマツツジ(ツツジ科)

場所:古代の森・祭りの広場

日本の野生ツツジの代表です。紅色の花が古代の森に彩を添えています。

 

◆トチノキ(ムクロジ科)

場所:祭りの広場

多数の小花が円錐状に集まり、枝先で高く立ち上がるように咲いています。秋に実る栃の実はアクが強いですが、『栃餅』など食用としても利用されます。

 

◆エゴノキ(エゴノキ科)

場所:祭りの広場

白い可憐な花を下向きに咲かせています。枝に沿ってたくさんの花を咲かせており、新緑と白花のコントラストがとても綺麗です。

 

◆ガマズミ(ガマズミ科)

場所:祭りの広場

白い小さな花がこんもりと集まって咲いています。秋に熟す赤い実は食用にもなり、野鳥たちも好んで食べます。