『吉野ヶ里さんぽ vol.54』
吉野ヶ里の春を彩る花々の開花が増えてきました。春のやわらかな風に揺れる可憐な花。花から花へ飛び交う蝶。春の心華やぐ季節となってきました。
◆ウマノアシガタ(キンポウゲ科)
場所:園内各所
園内各所で開花が増えて見頃を迎えています。花弁がキラキラと輝き、弥生の風景に彩を添えています。全草に有毒成分が含まれています。
◆オオジシバリ(キク科)
場所:園内各所
各所で開花が増えてきました。日当たりのいい、少し湿り気のある所で開花しています。遠目に見るとタンポポのように見えます。
◆ムラサキサギゴケ(サギゴケ科)
場所:南のムラ・祭りの広場
緑の草原の中に紫色の花が群生し、カーペット状に広がっています。花形がサギが飛んでいる様子と似ていることが名前の由来と言われています。
◆オドリコソウ(シソ科)
場所:古代の森
笠をかぶった踊り子のような花姿が名前の由来です。節のところに輪状にピンク色の花を咲かせており、古代の森では群生して開花しています。
◆キランソウ(シソ科)
場所:園内各所
地を這うように広がり、濃青色の花を咲かせています。薬草としての効能もあり、「医者いらず」とも呼ばれています。
◆ホウチャクソウ(イヌサフラン科)
場所:祭りの広場・環壕入口
釣鐘状の花を枝先に2個ずつつけて、長い花柄の先に垂れ下がります。白色の花弁の先の方は薄い緑色を帯びています。
◆ノアザミ(キク科)
場所:園内各所
アザミの中でも春に咲くノアザミが咲き始めました。赤紫色の花が緑の草原の中でひと際目立ちます。
◆ミヤコグサ(マメ科)
場所:園内各所
ぷっくりとした花姿が可愛らしいミヤコグサが咲き始めました。地を這うように広がり開花しています。
◆スミレ(スミレ科)
場所:園内各所
暖かな春の日差しを浴び、紫や白の可憐なスミレが各所で開花しています。
◆オニタビラコ(キク科)
場所:古代の森・南のムラ
細く伸びた茎の先に、小さな黄色の花を多数つけています。
◆クサイチゴ(バラ科)
場所:園内各所
キイチゴの一種です。白い花が目を引きます。初夏に熟す小さな赤い果実は食用になります。
◆シャガ(アヤメ科)
場所:東口アプローチ
花は一日花ですが、次々に花を咲かせています。アヤメに似た白い花に青紫やオレンジの模様が綺麗です。
◆ニガナ(キク科)
場所:園内各所
茎や葉には苦みがあることが名前の由来と言われています。伸びた茎先に小さな花を多数つけます。
◆シャクナゲ(ツツジ科)
場所:祭りの広場
白とピンク色の花が開花しています。ボリュームある花は見応えがあります。
◆ヤマツツジ(ツツジ科)
場所:古代の森・祭りの広場
日本の野生ツツジの代表です。紅色の花が古代の森に彩を添えています。
◆ヤマブキ(バラ科)
場所:環壕入口、中のムラ
林床に咲く鮮やかな黄色の花が、目を引きます。環壕入口のヤマブキは八重咲きです。
◆コウゾ(クワ科)
場所:南内郭
新葉の展開と同時に、葉の下に赤紫色の糸状の花柱が目立つ花が咲いています。コウゾは古くから和紙の原料として利用されています。
◆ムギ畑と熱気球
場所:南のムラ
晴天の下、熱気球係留飛行搭乗体験が行われました。弥生の風景が広がるムギ畑の奥に熱気球がタイムスリップしてきたようです。