『吉野ヶ里さんぽ vol.28』
まだまだ日差しの強い日が続いていますが、園内では秋の七草をはじめ、少しずつ秋の気配を感じる花が開花しています。
◆赤米(つくし赤もち)(イネ科)
場所:水田
古代米と言われている赤米の穂が色づきはじめました。これから全体的に穂があがってくると水田全体が赤色に染まり、秋の風景を作り出します。見頃は8月下旬~9月上旬の予定です。
◆オミナエシ(オミナエシ科)
場所:園内各所
秋の七草の一つのオミナエシが園内各所で見頃を迎えています。高く伸びた花茎の先に黄色の小さい小花をたくさんつけています。
◆オトコエシ(オミナエシ科)
場所:環壕入口
オミナエシに似ていますが、茎が太く、白い小花を咲かせます。オミナエシと比べると、花姿が逞しく見えることから、オトコエシと名付いたようです。環壕入口ではオミナエシとオトコエシを一緒にご覧いただけます。
[オミナエシとオトコエシ]
◆ツリガネニンジン(キキョウ科)
場所:環壕入口
小さい釣鐘状の花を咲かせています。淡い青色の花が涼しげです。
◆タヌキマメ(マメ科)
場所:環壕入口
環壕入口の園路際で見られます。花は小さく、開花は昼から夕方までと限られた時間しか咲きません。花後のガクには茶色の長い毛が生えており、それが名前の由来とも言われています。
◆ヤマハギ(マメ科)
場所:倉と市・環壕入口
秋の七草の一つ、ヤマハギの花数が増えてきました。濃紫色の鮮やかな可愛い花です。
◆ヨメナ(キク科)
場所:逆茂木・南のムラ
南のムラの西側の林床では、優しい紫色の花を咲かせています。ここではヨメナが群生しており、さらに開花が増えることが楽しみです。
◆アキノノゲシ(キク科)
場所:南のムラ
長く伸びた花茎の先に、淡い黄色の花を咲かせています。草丈が高くなることも多く、初秋の草原の中で風に揺れる姿が風情があります。
◆オグルマ(キク科)
場所:南内郭北側
草原内で開花が見られます。分枝した茎の先に黄色の花を咲かせています。
◆ヤマノイモ(ヤマノイモ科)
場所:倉と市
日本原産のつる植物です。ここではツバキの木に巻き付いて伸びています。雌雄異株で、倉と市で見られるヤマノイモは雄株です。
◆ガガイモ(キョウチクトウ科)
場所:南のムラ
つる性の多年草で、イモと名がつくのは実の形に由来しています。淡紫色から白色の花を咲かせ、甘い香りがあります。
◆ヌスビトハギ(マメ科)
場所:南のムラ外周
バス園路沿いになりますが、ひっそりとヌスビトハギが咲いています。細く繊細に伸びた花茎に小さな薄紅色の花を咲かせています。花後にできる種子にはカギ型の毛があり、衣服等につく、ひっつき虫の一つです。
◆カワラケツメイ(マメ科)
場所:環壕入口
花はマメ科特有の蝶形花ではなく、5弁花の黄色の花です。実は煎じてマメ茶として利用できます。